福岡〜大阪間は、全国の中で新幹線の格安チケット・早割がもっとも多い区間でしょう。JRの早割チケットから旅行代理店各社の格安チケットまで選択肢はとても幅広いです。
往復するならどれが最も格安か?詳しく解説していきます。

大阪ー福岡の新幹線早割
- 宿泊ありの往復なら:
「新幹線パック」で実質半額以下も可能
- とにかく安さ最優先なら:
こだまの早割「トクトクこだま」が最安!往復20,800円〜
- のぞみ乗車なら:
早割「スーパー早特きっぷ」で往復26,200円〜
では、詳しく見ていきます。
関連ページ:小倉から新大阪 新幹線 往復 格安チケット料金
目次
新大阪ー博多:新幹線移動のポイント(早割・格安チケット)

新大阪〜博多間(622.3km)は、新幹線こだま・ひかり・のぞみ乗車で最速2時間30分〜。通常料金は15,600円(のぞみ指定席)です。往復なら往復割引が適用されて29,240円となります。
JRはもちろん旅行代理店各社から、博多ー新大阪の早割・格安チケットが販売されているので、条件に合わせて格安な手段を選ぶことが可能です。
新大阪〜博多の新幹線の主なポイントは下記の通りです。
- 早割・格安チケットの選択肢が多い
- こだまの格安チケットも多数ある
- のぞみ乗車でも安くできる方法がある
- 日帰り・宿泊セットならさらに格安になる
※旅行代理店販売の旅行商品に限る - 往復なら往復割引適用あり

福岡(博多•小倉)ー大阪の新幹線料金(往復の場合)
まずは、福岡(博多•小倉)ー大阪の往復の新幹線料金を一覧にまとめておきます。

博多-新大阪|往復の新幹線料金
安い順に並べると以下の通り。
新大阪から博多(下り)、博多から新大阪(上り)どちらも同じ料金です。
※往復の場合は往復割引が適用
新大阪駅ー博多駅 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
トクトクこだま・ひかり | 10,400円 | 20,800円 |
バリ得こだま・ひかり | 10,600円 | 21,200円 |
新幹線パック | 26,100円〜 ※1泊宿代込 |
|
スーパー早特きっぷ | 13,100円 | 26,200円 |
EX早特7(休日) | 12,770円 | 25,540円 |
EX早特7(平日) | 13,140円 | 26,280円 |
※販売終了 |
13,520円 | 27,040円 |
自由席 スマートEX(自由席) |
14,750円 | 27,540円 |
EX予約・eきっぷ・e特急券 (さくら・ひかり・こだま) |
14,900円 | 27,840円 |
スマートEX (さくら・ひかり・こだま) |
15,080円 | 210,400円 |
さくら・ひかり・こだま | 15,280円 | 28,600円 |
EX予約・eきっぷ・e特急券 (のぞみ・みずほ) |
15,640円 | 29,320円 |
スマートEX (のぞみ・みずほ) |
15,820円 | 29,880円 |
のぞみ・みずほ | 16,020円 | 30,080円 |
最安は「トクトクこだま・ひかり」で料金は10,400円。
「トクトクこだま・ひかり」はひかり乗車も可能なので、乗車時間を短縮したい人は時間帯は限られますが、ひかり利用がおすすめです。
「トクトクこだま・ひかり」の詳細は以下にまとめられています。
関連ページ:【格安新幹線】JTB「とくとくこだま・ひかり」は安い?
博多ー新大阪は往復割引があるけれど…
新幹線で往復というとJRの往復割引が使える!と思う人も多いでしょう。博多ー新大阪間は往復割引が適用されます。
JRの往復割引は、その区間の片道の営業キロが601km以上の場合に適用される、というルールがあります。博多ー新大阪間は600km以上なので、条件を満たします。
しかし、JRの往復割引は割引率が低く、乗車券が1割引になる程度です。
一方、旅行代理店から販売されている旅行商品を使えば、新幹線を往復で予約することによって割引率の高い「往復割引」を受けることができます。(詳細後述)
往復割引が適用されないケース
チケットによっては往復割引が適用されないケースもあるので要注意です。
新幹線の往復割引が適用されないのは、以下のような乗車手段の場合です。
- JRのEX予約・スマートEXの早割チケット
(EX早特7、スーパー早特きっぷなど) - 回数券
- 旅行会社の格安早割チケット
これらの場合、往復割引はなく料金は片道の2倍になるだけです。
博多ー新大阪の往復は「のぞみ」の早割がお得!

上述の通り、博多ー新大阪間にはのぞみの早割チケットがいくつかあります。
こだま・ひかりだと時間がかかる!という方は、少し割高ですが「のぞみ」の早割を検討してください。
のぞみの早割「スーパー早特きっぷ」は14日前までに予約
博多ー新大阪をのぞみ往復なら、スーパー早特きっぷが最も格安です。
- 新大阪 ー 博多:往復26,200円
スーパー早特きっぷに往復割引はありませんが、JRの往復割引料金より安いです。
- 格安のJR早割チケット
- 新大阪ー博多:片道13,100円~<子供は半額>
- JRのネット予約でのみ購入可能
- 1ヶ月前~14日前までに購入
- 1名から購入可能
- チケットの受け取りはJR窓口
通常の新幹線チケットより3割くらい割安ですが、早割なので14日前までの予約が必要です。すでに旅程が決まっていて早めに予約が可能な方はお得なチケットです。
また博多・小倉にかぎらず九州各地への新幹線移動にも使えます。長崎、大分へは特急に乗り継いで乗車可能です。
こだまでは遅すぎる!という方にとっては、コスパのよい早割チケットです。
会員限定「エクスプレス予約(EX予約)」
のぞみ乗車で、スーパー早特きっぷの次に安いのが「EX予約」です。往復利用だと往復割引が適用されるので、後述のEX早特より安くなります。
- 新大阪 ー 博多:27,840円(さくら・ひかり・こだま)
- 新大阪 ー 博多:29,320円(のぞみ・みずほ)
エクスプレス予約(EX予約)サービスはJRの有料会員サービスです。登録が必要です。年会費は1,100円。
エクスプレス予約を利用すると通常料金から約1割引きになります。
エクスプレス予約(EX予約)のメリットは下記の通り。
- 直前予約でも割引率が大きい
- のぞみに安く乗れる
- お盆・年末年始・GWもおトクな会員価格
回数券よりも安くなるので、頻繁に新幹線を利用する人は有料会員になる価値はあります。
「e特急券」も往復割引と併用可
EX予約と同様に「e特急券」も利用可能です。
- 新大阪 ー 博多:27,840円(さくら・ひかり・こだま)
- 新大阪 ー 博多:29,320円(のぞみ・みずほ)
e特急券は、エクスプレス予約限定で購入できるチケットで、新幹線特急券が割引価格になります。スマートEXでは購入できません。
e特急券は往復割引などと組み合わせ可能で新幹線料金を安くできますが、同じ会員限定サービスなら「EX予約」や「EX早特21ワイド」の方が割引率も高いですし、ペーパーレスで使いかっても優れているので、こちらを利用することをおすすめします。
誰でも使える「eきっぷ」
「eきっぷ」はJR西日本で利用できる「e特急券」と同様のチケットです。EX予約、e特急券と異なり、有料会員限定ではありません。誰でも使えます。
- 新大阪 ー 博多:27,840円(さくら・ひかり・こだま)
- 新大阪 ー 博多:29,320円(のぞみ・みずほ)
eきっぷは、JR西日本のオンライン予約サイト「e5489」から購入できるチケットで、新幹線をはじめとした特急券が割引価格になります。
e5489を利用するにはJ-WEST会員登録が必要になります。無料なので、頻繁に新幹線を利用する人は登録しておくと便利です。
7日前までの早割「EX早特7」
スーパー早特きっぷは14日前までの予約が必要なので、予め予定が決まっていない場合でないと利用は難しいですが、EX早特7なら7日前までです。
- 新大阪 ー 博多:往復25,540円(土休日)
- 新大阪 ー 博多:往復26,280円(平日)
EX早特は、EXサービス(エクスプレス予約、スマートEX)の会員になると利用できる早特きっぷです。
早特なので3日前までの購入が必須ですが、スマホアプリ「EXアプリ」などからも簡単に予約・変更できるので、比較的使いやすいきっぷです。
EX早特は、平日と休日では料金が違います。休日利用の方が割引率も高いです。
回数券・金券ショップ(往復割引なし)
※博多ー新大阪の回数券は廃止となりました。
- 博多 ー 新大阪:往復27,040円(指定席)
格安チケットといえば、金券ショップが真っ先に思い浮かびますが、思っているほどお得ではありません。
金券ショップで売っているのは回数券のバラ売りですので、割引率は約3〜5%程度。また、新幹線の回数券が設定されていない区間もありますし、お盆・年末年始・GWは使用できません。
しかし、当日手軽に割引を受けられる回数券はやはり人気です。団体旅行する場合や特定区間の新幹線を頻繁に利用する人は購入しておいてもいいでしょう。
新幹線の回数券は、短距離区間なら自由席、中長距離区間なら指定席に設定されています。
往復の場合は、2枚使います。往復割引はありません。
宿泊往復なら「新幹線パック」が格安【福岡ー大阪:往復26,100円〜】

福岡ー大阪を新幹線で往復する場合、第一の選択肢は「新幹線パック」です。
新幹線パックを利用すると、福岡ー大阪の新幹線は往復で26,100円〜です。
のぞみ指定席の通常料金が30,080円ですから、「新幹線パック」は1万円以上安いです。しかも「新幹線パック」は宿代込の料金です。

新幹線パック(福岡ー大阪)とは
新幹線パックは 以下の2つがセットになった旅行商品です。
- 新幹線往復チケット(福岡ー大阪)
- ホテル宿泊
宿と新幹線きっぷがセットになることで、料金が大幅割引になるのが最大の魅力です。
新幹線チケットとホテルを別々に予約するよりはるかに格安で、新幹線チケットの料金だけでみれば、実質半額になることもあります。
新幹線パックの特長はこんな感じです。
- 「新幹線きっぷ+ホテル」セットで特別割引料金
- のぞみ・ひかり・こだま等を選べる
- グリーン車も選択できる(料金は割増)
- 新幹線の時間が自由に選べる
- 直前(前日)まで予約可
- ホテルのグレード(格安〜高級)を選べる
料金は時期によって変動しますので、最新料金は公式サイトでチェックしてください。
福岡ー大阪の新幹線パックの詳細はこちらをご覧ください。
関連ページ:《往復26,100円〜》大阪ー福岡(博多•小倉)の新幹線パックが超お得!
【日帰り往復】博多ー新大阪の格安新幹線:往復20,800円〜

次に、新幹線の日帰りで福岡ー大阪を往復する場合です。
福岡ー大阪の往復はこだま・ひかり早割が最安
最も安いのはこだま(ひかり)利用で往復20,800円〜です。
のぞみの早割「スーパー早特きっぷ」が往復26,200円ですので、約5,400円安いです。時間はかかりますが、格安です。
上述の「とくとくこだま・ひかり」を利用すると、料金は下記の通りです。
- 博多から新大阪:往復20,800円
- 新大阪から博多:往復20,800円
こだまだけでなく、ひかりも乗車できるので、便数は限られていますがうまく利用できれば日帰り往復も現実的です。
「トクトクこだま・ひかり」の詳細は以下にまとめられています。
関連ページ:【格安新幹線】JTB「とくとくこだま・ひかり」は安い?
福岡ー大阪の日帰り往復なら「日帰り新幹線パック」もお得【のぞみ乗車】
福岡ー大阪の日帰りなら、「日帰り新幹線パック」も安くて便利です。旅行代理店から販売される旅行商品で、料金が格安になります。
日帰り新幹線パックのメリットは以下のような感じです。
- 福岡•博多から大阪の新幹線往復が格安
- のぞみに乗車できる
- 大阪観光の特典付き
- 座席指定
- 一人でも利用可
- 7日前まで予約可
日帰り新幹線パックの往復の新幹線料金はこのとおり。
- 博多から大阪:往復24,900円〜
残念ながら、逆方面、大阪から福岡•博多(下り)は現時点で設定がありません。
日帰り新幹線はのぞみ乗車で時間的なメリットも大きいです。福岡•博多ー大阪の日帰りなら一度日帰り新幹線をチェックしてみてください。
日帰り新幹線パックで往復料金はどれくらいお得?
日帰り新幹線パックと他の早割チケットを利用した場合の料金比較は以下の通りです。
往復料金 (博多ー新大阪) |
|
---|---|
日帰り新幹線パック | 24,300円〜 |
スーパー早特きっぷ | 26,200円 |
EX予約 | 27,840円〜 |
e特急券・eきっぷ | 27,840円〜 |
EX早特 | 25,540円〜 |
ご覧の通り、早割「スーパー早特きっぷ」が最安ですが、上述の通り、14日前までの予約が必要です。
日帰り新幹線パックは、のぞみ乗車でコスパも良いです。
本編はかなり長いので、まずはざっくり結論をまとめておくよ!